Arts

長橋秀樹作品とのつながり

長橋秀樹氏が、2019年11月 1ケ月間oriori gallery 2Fにて新作展―「明滅」を開催した。160㎡程の展示スペースと同じく160㎡の吹き抜けが隣り合う会場を、イメージして長橋さんは、製作・準備に1年半ほど要した。1階は、「心 豊かな暮らし」の提案をする、住まいの空間のさまざまなかたちを、ご覧いただいている店舗なのだが、長橋さんは、そのただ中に、Clignote vol.5 を掛けてくれた。その 青い 蒼い世界は、細く、短く 一筆 一筆丹念に置かれていて慎み深く、ただただ 寡黙である。「雨戸に吹き付ける雨粒のように描こう。」としているという長橋さんの筆の感触が、静かに降り積っていく。「リビングこそアートは欠かせない。」と私はかねがね思っていた。Clignote vol.5 との出会いは、oriori galleryの空間には長橋秀樹氏のアートが、欠かせないものであると思つた時でもあった。

oriori gallery フロント

oriori galleryでの展⽰⾵景

oriori galleryでの展⽰⾵景

長橋 秀樹  HIDEKI NAGAHASHI

  • 1963年 静岡県沼津市生まれ
  • 1988年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
  • 1990年 同大学大学院美術研究科修士課程修了
  • 現在、沼津市在住 常葉大学教育学部准教授
個 展
1988年 
田村画廊(東京)
1989年 
かねこ・あーとG1(東京)
1991年 
GalleryQ(東京)、ギャラリー現(東京)
1993年 
「クリテリオム」水戸芸術館(茨城)
1994年、96年、98年 
スカイドア・アートプレイス青山(東京)
1998年、2003年、05年、09年 
Gallery sol(東京)
2006年 
モンミュゼ美術館(静岡)
2014年 
hino gallery(東京)
グループ展
1993年
「両国展」旧両国駅舎(東京)
「第12回平行芸術展」小原流会館(東京)
1994年
「桐生再演1」森芳旧織物工場(群馬)
「絵画の構造-思考する色彩」文房堂ギャラリー(東京)
1995年
「視ることのアレゴリー」セゾン美術館(東京)
「ユネスコプライス」ユネスコ本部(フランス)
「’95VOCA展」上野の森美術館(東京)
「桐生再演2」有燐館(群馬)
1996年
「桐生再演3」加茂神社(群馬)
「フィリップモリス アートアワード96」原宿クエストホール(東京)
「レクイエムー榎倉康二と33人の作家」川口現代美術館(埼玉)
2000年
「五島記念文化財団設立10周年記念展」
BUNKAMURA GALLERY(東京)
2005年
「五島記念文化財団15周年記念展」
BUNKAMURA GALLERY(東京)
2010年
「五島記念文化財団20周年記念展」
BUNKAMURA MUSEUM(東京)
2014年
静岡アートドキュメント2014 舞台芸術センター(静岡)
楽土の森アートプロジェクト2014 楽土舎(静岡)